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公認会計士がブログで会計について考える

GTR、監査法人やめるってよ。

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こんにちは。公認会計士GTRです。

以前ブログにも書いたが、実は今年転職活動をし、無事転職することができた。

今回は転職して感じたことを書いてみる。

 

 

そもそも会計士になろうと思った理由

自分がなぜ会計士になったか。きっかけは就活だった。

当時の就活は今より早くて、大学3年の秋ぐらいからだった。

もともと自分は漠然と起業(自分が社長じゃなくても創業メンバーとして起業)したいという思いがあったが、特にアイディアもなく自分に何も誇れるものもなかったし、しかしそのまま就職する気にもなれず、悶々としていた。

そんな時にふと資格でも取ろうかと思い、単純な発想からどうせなら最難関資格を取ろうということで、ビジネス領域でつぶしききそうな公認会計士を取ることにした。

今思ってもなかなか安易な発想だ。

 

 

転職しようと思った理由

そんなわけで、そもそも最初から監査法人に骨を埋める気は無かったので、もともとまる三年働いたら転職するなり起業するなりして、いずれにしろ監査法人は辞めるつもりでいた。

なぜ三年かと言うと理由は3つ。

1つは、世間でよく「入社後三年間はがむしゃらに働け」とか「三年働かないと身につくものがない」と言われるから。確かに3年ぐらいは働いてみないと監査から得られるものも限られるかなという気がした。

2つめは入社三年間働くと終了考査も終わり正式に公認会計士の登録ができるタイミングだから。

3つめは、四年目にシニアスタッフへの昇格があるから。監査法人で働くならそこでしっかり評価を得たいと思ったし、監査法人で何かしら結果を出してから辞めたいなというのがあった。監査法人で「結果」と言ってもなかなか具体的な形がないので、きちんと昇格年次で昇格することを目標に置いた。

 

 

転職先

転職先はいわゆるスタートアップで、管理部門全般を統括している。

まだまだ従業員の少ない会社なので、経理財務だけでなく、労務、法務、人事などかなり幅広い業務にチャレンジできている。

毎日忙しいが、寝る暇が惜しいほど楽しみながら仕事が出来ている。これは監査法人ではなかった経験だ。監査が嫌いだったわけではないが、心のそこから仕事を楽しいと感じたことはなかった。

 

 

転職後の日々

監査法人という、大規模であらゆることが基準や法人のルールでガチガチに決められていた組織から一転、ルールも組織もほとんど何もない中でそれらを創る側になった。

意外とカルチャーショックはなく、すんなり馴染めていると思う。

監査法人での経験はやはり随所に生きているし、公認会計士の資格の価値は監査法人にいた時より実感する機会が多い。

若手ベンチャーで場合によっては舐められることもあるが、名刺の公認会計士の文字を見ると明らかに態度が変わる銀行の担当者などもいる。とりあえず「舐められない」なと感じる。

あとは、意外と会計士の知識は会計だけでなく労務や法務にも生きている気がする。

受験時代に会社法や商法をやったので法律用語もまあわかるし、会計士的な視点から契約書や雇用面のリスクにも意外と目がいく。

あと、けっこうハッタリが効く。

 

 

転職して感じた監査法人のいいところ

転職した時にすごく感じたのは、自分のいた法人は本当に良い組織だなと言うこと。

辞めてスタートアップでチャレンジすると言ったときは周りの人はみんな暖かく応援してくれた。上司は最初は「もう少し残る気はないか」と説得してきてくれたが、自分の意思が固いことを伝えると本気で転職後の活躍を願ってくれた。転職後も色々アドバイスをくれる方も多い。

それと、特にベンチャーにいると監査法人時代の人脈の強さを感じる。様々な先輩がベンチャーの主要なポジションで活躍していて、色んなところからそうした方々に繋がることが多い。「人脈」って、意識高い系の人が言葉にするとすごく安っぽくなってしまうが、本当に世の中人脈次第なことは多いなと感じる。

監査法人時代の人脈に日々感謝している。

あとはまあ、やはり監査法人の給料は高い。スタートアップへの転職なので当然なのだが、やはり年収で言えば転職して大きく下がった。そこはやはり監査法人の対偶は良かったなと思う。

しかし、年収が大きく下がったことで何かが変わったかと言うと、特に何も変わらない。

年収を下げることを恐れる人は多いと思うが、自分の場合は間違いなく幸福度は上がった。

 

 

転職して感じた監査法人の悪いところ

自分の場合これは特にない。

転職して思ったのは、自分が監査法人で疲弊していたのは長時間労働が原因ではなく、「仕事が好きでない」のに長時間労働していたからだということ。

別に私が監査が特別嫌いなわけではない。学ぶこともすごく多かったし、やりがいもすごくあった。

それでも「監査超楽しい」とはならなかったし、仕事はあくまで経験値と給料を稼ぐための手段であった。まあどの仕事もそれが普通だと思うが。

だから長時間労働が続き自分の時間がなくなるとどんどん疲弊していった。

一方で今は仕事自体が非常に楽しい。

ベンチャーは全てが自分次第なところがあって、会社のバックオフィスにおいて自分の能力がフルに発揮されていると感じることができるし、自分が働けば働いた分組織の成長が実感できる。

もちろん会社の財布を握っているのが自分で、自分がミスれば最悪本当に会社は倒産するし、成果を出さなければいけないというプレッシャーもあるが、自分にはすごくあっていて、本当に仕事が遊びと同じかそれ以上に楽しいのだ。

労働時間は監査法人にいた時より長くなったと思うが、毎日全くストレスを感じない。

 

 

今後やりたいこと

今やりたいことはとにかく今の会社を成長させること。間違いなく世の中を良くするサービスだと自負しているし、これを世の中にもっと広めたいと本気で思っている。

また「公認会計士として」という意味では、もっともっと公認会計士が世の中で活躍するようになったらいいなと思っている。

監査という仕事は間違いなく世の中になくてはならない重要な仕事だが、公認会計士の力は監査以外でも、もっともっと発揮できる場はたくさんあるので、監査法人が会計士を囲い込んでしまうのは勿体無いなと思う。

OBが各界で活躍している企業としては、マッキンゼーやボスコンのようなコンサルティングファームが有名だ。日本だとリクルートが人材輩出企業の代名詞かと思う。そして最近ではgoogleをはじめとしたIT企業がそうした存在になってきている。

将来は、監査法人が人材輩出企業の代名詞となる日が来ればいいなと思っている。

そして、先輩の会計士にも同じ思いを持ち、後輩会計士に自分の経験を還元するために協力してくれる素晴らしい先輩会計士の方々が本当にたくさんいる。

自分もそうなりたいと思うし、いち会計士として後輩会計士に伝えられることは自分も積極的に発信して行きたいと思う。そしてこのブログがその一助になればいいなと思っている。

-公認会計士キャリア論


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