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公認会計士試験合格までの道のり8 〜12月短答不合格から震災まで〜

2016/04/17

 

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2011年の1月。

 

 

 

12月短答で不合格となった私は絶望していた。

租税も経営も手付かずだったので、今すぐにでも租税と経営をやらなければならない。

5月短答後に始めたのではどう考えても今年の完全合格は不可能だと思った。

しかし5月短答はおそらく12月より難化するし、73%がボーダーになると相当キツい。

アカスクを除けば合格者は100人ぐらいになる可能性もある。

すぐにでも短答特化しないと短答すら受からないかもしれない…

論文合格まで視野に入れて勉強するか。

短答に特化して短答だけでも確実に受かるか。

さんざん迷った。
というかそもそも普通にやっても5月は受からないのでは無いかと思った。

周りの友達は社会人になってバリバリ働いているし、将来の事を考え出すと本当に不安だった。

むっちゃ悩んだが決断した。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
とにかく短答を最優先する事にした。

理由は二つ。

 

 

 

一つはもちろん短答にすら受からない状態は絶対に避けたかったから。短答に受からなければ論文の勉強をしても意味が無い。

もう一つは短答にさえ受かれば今年論文に落ちても受験勉強が続けやすいと思ったからだ。

4月には大学を卒業し無職になる。短答合格という資格(?)があれば会計事務所でアルバイト等も出来るかもしれない。

また二年かけて一次試験も突破出来ないのでは家族にも「もう一年」とは言いにくい。短答受かれば「一応は順調に進んでいるから、このまま行けば来年は受かる!」と言っても多少の説得力はある。

そういう意味で短答受かればその後の勉強も続けやすいだろうと思い、まずは短答優先。短答特化でいく事にした。

 

 

 

短答特化で行くと決めたら自然と迷いは無くなった。

やる気があるというより、追い詰められていたからやる気を出さずにはいられなかった。

完全に短答に照準を合わせるため、

租税・経営は無視。

早朝アクセス・論文答練も受けない。

そして自分の力を過信しない。慎重に慎重を期す。

1月からもはや直前期のつもりでやる。

遊びの誘いも断る。

お金も使わない(お金を使わない事でアルバイトを極力減らす)。

趣味も休止。

 

 

 

 

そう決めて勉強を再スタートさせた。

一年目以上にストイックになった。

 

 

 

とにかく、朝一で誰より早くTACの自習室に入り、誰より遅くまで勉強した。

それまでも8時ぐらいにはTACに行くようにしてたが、とになく7時半には必ずTACに入り、自習開始。

7時半から12時半までは頭がフレッシュなうちに計算中心にやった。

 

 

 

昼ごはんを食べて午後はひたすら理論。

とにかく細かいレベルの知識を含めて、徹底的に頭に詰め込んだ。

理論はテキスト中心。とにかくたくさんテキストを回すことを意識した。

 

 

 

6時ぐらいに夜ご飯を食べて、そこからは再び計算。

そして22時にTACを追い出されるまで徹底的に勉強した。

 

 

 

それまでは直前期を除くと、TACにいる時間は長くても、集中力が切れてる時間や休憩時間がわりと長くて、自習室にいる時間に対して本当に集中して勉強している時間は7割程度ぐらいだったが、この時期からとにかくTACにいる間は集中して勉強した。

そして1月から5月短答までの5ヶ月弱を、それまでの試験前1ヶ月の集中力でぶっ通し勉強することができた。

かなり追い詰められていて、それだけ自分を追い込めた。

 

 

 

勉強方法は特に変えなかったが、1月後半から早めに短答特化した事で時間的余裕があったので、細かい事まで徹底的にやる事を心がけた。

理論は出そうな事はどんな細かい事も網羅的に暗記した。

計算もあらゆる形式の問題に対応できるように、テキスト、トレーニング、答練の全ての問題を徹底的にやった。

受験勉強は細かくやればいいというものではなく、本来重要性の高いものに集中すべきだと思う。

私が網羅的に出来たのは4ヶ月も短答に集中したからであり、また2年目のしかも短答後わりとすぐにまた短答対策を行ったからである。

一年目の人などは細かくやりすぎても上手くいかないと思う。

 

 

そして大事にしていたのは復習効率を徹底的に高める工夫。

この試験は覚えるべき知識量が膨大なため、復習を何度繰り返しても忘れるものは忘れてしまう。

そこで、復習をして、その場でしっかり覚えることよりも、翌日、一週間後、1ヶ月後に効率よく見直すために重要なポイントを整理し、そこだけ見直せばその論点を把握できるようにした。

その日完璧に覚えるために10時間使うなら、その日5時間使って要点をまとめ、それ以降10分でその章を見直せるようにし、10分×30日見直すようにした方が定着率は高い。

これを徹底して行ったことで、試験直前では全論点を一週間で見直せるようになった。

どんな難しい論点でも一週間以内に目を通しておけばほぼ解ける。

 

 

 

そんな感じで、網羅性重視で細かいとこまで徹底的に勉強し、復習のために論点を整理することに時間を費やしたため、1〜2月の勉強効率は見た目としては悪かった。

3月以降の勉強効率を上げるために今は必要な時間とはわかっていても、序盤はこのまま勉強していいのかと不安になることも多かった。

12月短答は心のどこかで「落ちても最悪5月もある」という意識があり、精神的にキツくはなかったが、1月から5月短答までの間はかなり精神的にツラかった。

落ちた時の事を考えると不安でならなかったし、人生で初めて「無職」になった。

大学三年の時に会計士を目指そうと決めたのが正しい選択だったのかもわからなくなった。

考え出すときりがないので「もしも落ちたら」という事はなるべく考えないようにした。

どうしても不安になる時や落ち込む時は勉強のあい間に元気の出る曲を聞いていた。

 

 

 

オススメは

・岡本真夜「TOMMORROW」
・ZARD「負けないで」
・大事MANブラザーズバンド「それが大事」
・チャコールフィルター「BrandNewMyself」
・湘南の風「晴伝説」
・湘南の風「応援歌」

そしてこれが究極…
・はっぱ隊「YATTA!」

受験勉強で落ち込んだ時や不安になった時は是非聞いてみて欲しい。

 

 

 

 

そんな精神的には辛い時期が続いたが、3月に入る頃にはかつてない知識の定着率に手応えを感じ、自分の勉強方法に確信が持てた。

 

 

 

 

そんな中、3.11の大震災が起きた。

 

 

 

 

地震がおきた時もTACにいたのだが、高層階であったため相当揺れた。

確か自分のいた地域は震度5強だったのだが、ビルが大きく揺れる分体感震度はもっとあったと思う。地震で立ってられない程の揺れを感じたのは初めてだった。

ぐわーーん。ぐわーーん。という感じでビルがきしむ音をあげながら大きく揺れていた。

もしかして本当に命に関わるレベルの地震なんじゃにかと感じた。

 

 

 

エレベーターも止まっていたので、高層階から階段で避難した。

ビルが閉鎖になるとのウワサもあったので、ロッカーからありったけの勉強道具を引っ張り出してカバンにつめ、電車も止まっていたので歩いて家まで帰った。

半端なく重かったのを覚えている。

 

 

 

この時はでかい地震だとは思ったが、ここまで規模の大きな地震だという事には気付いていなかった。

何しろ電話もメールも通じなくて、ワンセグも無かったし唯一の情報源はTwitterとmixiぐらいのものだったから。

家に帰って勉強するぐらいのつもりでいたのだが、帰ってテレビを見て唖然とした。

東北での津波の映像の衝撃は一生忘れないだろう。

さらには福島の原発。
この時は本当に自分が無力だなと感じた。

何かしたいと思っても出来る事は限られていたし。

今勉強して、受かって、将来またこういう事が起きた時に何か出来る人間になる。それが今の自分に出来る事だとかんじた。

 

 

 

 

続く。

-体験記-公認会計士試験合格までの道のり


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