四大監査法人業績比較2019

こんにちは。会計士GTRです。

本日、2019年の最大監査法人の業績が出揃ったので、恒例の分析記事を書いた。

監査法人の業績比較を即日出すなんて、なんて暇でマニアックなんだ、、、というツッコミは置いておいて。

改めて2018年を振り返ると、東芝事件の影響もあり長らく業界トップの座についていた新日本からトーマツが業界トップの座を奪った年であった。

三大監査法人(トーマツ、新日本、あずさ)は売上の差がほとんどなくなりつつあり、トーマツが今後トップの座を維持できるのか、新日本のトップ奪還や3位転落はあるのか、といったところが注目ポイント。

※以下金額単位は百万円、社数は社、人員数は人

売上全体の推移

2013年頃から各法人売上が増加に転じている。

ちょっとわかりずらいので拡大するとこうなる(あらた消えちゃうが)。

東芝事件があり新日本は2017年から売上が減少していたがやっと下げ止まった形。

トーマツ、あずさ、あらたは順調に売上を伸ばしている。

2018年にトーマツが新日本を抜きトップに立ち、2019年はあずさも新日本を上回った。

ただ、総売上でトーマツがトップにたったといっても、監査売上で言えばまだ新日本がトップにある。監査法人によって収益構造にも違いがあるのが面白い。

ここからは監査売上と非監査売上に分けて推移分析をしてみたいと思う。

監査売上の推移

これもわかりずらいのであらたを除いて拡大してみる。

新日本は2016年だけ売上が飛び出ているが、これは東芝事件による一時的な売上増。(東芝の監査報酬は従来10億程度であったが、事件のあった年は43億増加しており、これだけで売上全体の5%にもなる)

この東芝の一時的な影響を除けば、各監査法人、基本的に監査売上は右肩上がりで増加傾向にある。

ただ、実はトーマツと新日本は監査クライアント数は減少傾向。それを示すのは下記のグラフ。

これも拡大するとより傾向がわかりやすい。

逆に言うとクライアント単価は上昇している。

大手監査法人は軒並み単価を上げており、それにより中小監査法人への契約変更をする会社も増え、四大の監査クライアント数としては減少している、というのが最近の状況だろう。

非監査売上の推移

監査売上は全法人基本的には同じ動き方をしており、三大監査法人の売上差は縮小しているのに対して、非監査売上は法人ごとに売上推移に大きな差があり、差も拡大傾向にあるのが面白い。

新日本以外は基本的に売上増加傾向。特にトーマツは非監査売上の圧倒的な伸びが目立つ。2010年以降は常に右肩上がりで成長を続け、2019年は2010年比で約2.5倍になっている。

また監査売上では三大に大きな差をつけられているあらたが、非監査では三大と互角の勝負をしているところも大きな特徴。

監査売上は極端な変動はないので、非監査売上をどう伸ばしていくかが業界順位に大きく影響してくる。

 

売上構成比

売上構成を比較してみると上記のようになる。

トーマツは監査売上は新日本やあずさより少ないが、非監査売上が非常に大きいことがわかる。

またあらた監査法人は監査売上と非監査売上の比率がほぼ同じで、三大と比べて収益構造が異質であることがわかる。

 

公認会計士等人員数の推移

公認会計士等(公認会計士+試験合格者)の推移は上記のようになる。

拡大するとこうなる。

2010年から2013年にかけて各法人で大きく人数が減っているのは、早期退職勧奨=いわゆるリストラが行われたことが原因と思われる。

その後、各監査法人も人で不足が問題となり人員数を増やしつつあったが、こちらも2015年以降新日本は人員減少し、トーマツとあずさに抜かれる結果となっている。

まとめ

まとめると、以下のようになる。

  • トーマツはトップの座を維持
  • あずさが新日本を抜いて2位に浮上
  • 新日本はようやく売上が下げ止まり
  • あらたは三大と比較すると規模が劣るが、非監査が非常に大きく三大と同等

 


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