こんにちは。
会計士GTRです。
今回は自分が読んだことがある本のなかで、新人会計士、新人ビジネスマンが読むべき本を5つピックアップしたので紹介したい。
5冊のうち1冊は実際に自分が新人時代に読んで良かった本。他の4冊は新人時代に出会っていれば良かったなと思う本。
もうすぐ監査法人の入所が近づいていると思うので、時間的余裕がある研修期間等で読んでみることをおすすめしたい。
7つの習慣等の古典ビジネス書ではなく、もう少し「すぐ活きる」系の本を選んだ。
Contents
伝説の新人
今回5選としたが、もし1冊だけ上げるとしたら間違いなくこれを選ぶ。
自分も入社1年目の時に出会ってて本当に良かったと思った。
ビジネスマンとしての自分のマインドの根幹を構築してくれた本。
この本にはビジネスマンとして活躍するために必要なことが全て書いてあるといっても過言ではない。
ただ若干時代錯誤的な部分もあり、ワークライフバランス重視ってタイプの方には向かないと思う。
あくまでゴリゴリ働いて早くエース級になって活躍したいぜって鼻息の荒い方向け。
この本に書いてあることを全部実践できたら本当に活躍できると思う。
中堅になった今読み返しても学ぶことが多い。
伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い
なお、この本を読んで刺さった人にはサイバーエージェント社長の藤田さんの本「渋谷ではたらく社長の告白」も読むことをおすすめする。
藤田さんのインターン時代、新人時代のエピソードをみてもそのストイックさと結果を出す力はハンパじゃない。なかなか見習うのは難しいが「今もどこかにこれだけストイックに努力している奴がいるんだ」と思うと自分も頑張らずにはいられなくなる。
具体的に何かを学ぶ本というよりは、時々思い出して自分のモチベーションを高める本という感じ。
もし将来起業したいと考えている人は、本当に成功する経営者は入社1年目からこのレベルで努力しこのレベルで結果を出していることをしっかり自覚した方がいい。
なお続編で「起業家 (幻冬舎文庫)」という本もあるので、この本が面白かったという人はそちらもおすすめだ。
ご存知サイバーエージェントの藤田社長の半生を綴った自伝。サイバーエージェントが上場するまでのストーリーを物語として書いた内容。
書く技術・伝える技術
2冊目にあげるのはこれ。
これも迷いなくおすすめできる。
ビジネスにおいてものごとをロジカルに伝えられるかどうかは超重要で、ロジカルなコミュニケーションがデキる人は間違いなく仕事がデキる。
この手の本で一番有名なのはおそらく考える技術・書く技術だと思うが、こちらの本の方がよりわかりやすく実践に応用しやすい内容になっている。
最近思うのは、ロジカルに物事を考える人がロジカルな文章を書けるとは限らないが、ロジカルに文章を書ける人はわりとロジカルに物事を考えることができる気がする。
ロジカルな文章を書くことを意識すれば自然と思考力も鍛えられるので、この本は本当に万人におすすめしたい。
中途半端にOJTを受けるより数倍効果があると思う。
読むだけだと効果は薄いので、これを読んで得たことをアウトプットして鍛えることが重要。機会があればブログ等を書く週間を作るのもおすすめ。
仕事の中での監査調書の作成や報告書の作成には大いに役立つことだろう。
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
読書術系の本はこれまでも何冊か読んだけど、この本が一番読みやすく実践しやすいと思う。
具体的かつ網羅的で、マーカー引くべき場所が最初から整理されてたり、読む側への配慮も素晴らしくとても読みやすい。
社会人になると学校の授業がないので、自分のインプットを高めるためには読書をしたり新聞やニュースで情報収集することが重要になる。
毎日のそうした週間の積み重ねが今後のビジネスマンとしての成長において大きな差になることを考えると、読書術・情報収集術系の本はレバレッジがきくため費用対効果が非常に大きい。
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
なお読書術系の本ではこちらの一冊もおすすめ。
前述の池上さん佐藤さんの書籍が出てからはそっちの方がおすすめなので、5選からは外したが、このレバレッジ・リーディングもとても良い本だと思う。
若い頃は「読書はした方がいい」と言われてもピンと来なかったが、社会人になってきてからけっこう本を読むようになり、やはり本を読むことで得られるものは多いように感じる。そしてどうせたくさん本を読むなら、その時間をより有効に、読書の効果を最大化した方が良い。
じゃあどうやって本を読めば良いんだと思い、読書術の本は自分も何冊か読んだが、その中で一番内容がしっくりきた本がこれだ。
内容は「速読」ではなく「多読」を進めており、読書からより効果的に知識を得るためのノウハウが書かれている。
例えば以下のようなことポイントを挙げている。
- テクニックで全体に目を通し素早く読むテクニックが速読だとするならば、多読は本の重要なポイントを意図的に読み、不要な部分は読み飛ばす方法で誰にでもできる
- 小難しい教養型の本よりも経験型の本の方が効果が高い
- 本選びは書評や口コミなど他人の意見を参考にして、あまり悩まず即買いして多読する
- 本を読む目的を明確化することが大事。目的を明確かすることで自分にとって読むべき部分がわかる。無駄な部分は読まない。
- 読書後は実践するかメモにまとめることで本当に自分の知識になる
これから本をたくさん読もうと考えている人には是非オススメの一冊だ。内容は文字も少なく超読みやすい。
自分の時間を取り戻そう
人間は環境に依存する生き物で、新人で入った会社の常識がビジネスマンとしての自分の常識を作ってしまうことはよくある。
監査法人を含め思考停止してハードワークを推奨する空気感がある会社は少なくない。
日本人の働き方は生産性が低いというのはよく言われることで、色んな研究データもあるが、この本は平易な内容で生産性に対する意識改革を端的に行えるいい本だと思う。
労働時間を増やして何かを解決しようとする思考に染まってしまう前に、この本を読んで生産性が高いとはどういうことなのかを理解するのは非常に有益だと思う。
また、仕事以外の面でも、学生で時間が無限にも思えたこれまでと違い、社会人にとって時間は有限の最も貴重な資源である。
学生の感覚でのんびり時間を使っていると本当に時間があっという間に過ぎていってしまう。
例えば何かの勉強や資格取得をするにあたっても「勉強するのはいいこと」と思考停止せずに、「この勉強をすることは自分の貴重な時間を投下するに値するのか」という視点は非常に大事だ。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
ビジネスエリートへのキャリア戦略
この本は、キャリアの構築を戦略として捉え、ちゃんと戦略をもってキャリアを構築しましょうということが書いてある。
個人にとってのキャリア計画・キャリア戦略は、会社にとっての中長期の事業計画や戦略に相当するものである。
計画を立てず、戦略を持たずただなんとなく事業をやる会社が成功しないであろうことはイメージできると思う。
それに対し個人のキャリアについてはあまり深く考えず、転職したくなった時に思いついたように行動してしまう人が非常に多い。
中長期的な視点を持たず、目先の収入や楽ちんな仕事を選択することは、長い目で見れば自分のチャンスを減らし将来の負担を増やしているだけかもしれない。
転職を考えている社会人全てにおすすめできる内容だが、チャンスにあふれている新人時代に読むことはことさらその効果が大きいと思う。
なお、著者がコンサル寄りな方なので、ややコンサルマンセーな感じが出てるので、そこは割り引いて考える必要がある。
また、今の時代は「転職」だけでなく副業・兼業や個人として稼いでいくことも視野に入れるべきなので、そこは逆に「転職」だけにとらわれて視野が狭くならないように気をつけたい。
戦略コンサルタント、外資系エグゼクティブ、起業家が実践した ビジネスエリートへのキャリア戦略
まとめ
以上、個人的におすすまね新人ビジネスマン必読書籍5選をあげてみた。
重要度でいうと「伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い」が特にオススメ。
なお、ここにはあえてあげていないがいわゆる古典のビジネス書は、時代を超えて高く評価されるだけの理由があるので、是非読んでみることを進める。
但し、優れた古典であっても必ずしも万人にとって有効というわけではなく、読むタイミングによっては理解しづらいものもあるので、必ずしも有名な本が自分にとって良い本ということではないと思う。
難しい、面白くないと感じた方がは無理に読まず、時間をあけてから読むのもいいと思う。
良い本との出会いは自分を成長させ人生を変えうる。是非良い読書習慣を。
ビジネス書って内容スカスカだから読まないなあ
ビジネス書読んでも得るものは少ない
清水さん
コメントありがとうございます。
そういう方もいらっしゃいますよね。
有名な経営者の方でも、すごい読書家の方も全然読まないという方もいるので(例えばユニクロの柳井さんは全社、スタートトゥデイの前澤さんは後者)、必ずしも読書しなきゃいけないということではないと思います。