公認会計士GTRです
今回のテーマは公認会計士試験について。
この記事は「公認会計士という資格と試験について徹底解説する」の記事を超簡易にまとめ直したものである。記載している内容は同じであるが、あちらがあらゆる情報を網羅した徹底解説版であるのに対し、こちらは要点だけを超簡略化した簡易版である。
もともとこれから受験をしようか考えている人に対し、網羅的な情報を提供しようと書いた記事だったのだが、まだ会計士に対して強い関心がない人には情報が多すぎて読みにくいと思ったので、こちらの記事を書き直した。
※2016年試験の結果を反映し最新の内容に更新(2017/3/19)
第1章 公認会計士とは
資格の概要
要は会計のプロ!弁護士や医者と合わせて三大国家資格って言われたりするよ!
公認会計士になるには
公認会計士になるためには①公認会計士試験に合格し、②実務補習という教育を受け、③2年以上の実務経験という3つのステップがある!けど、①以外はあんまり気にしなくていいよ!とりあえず試験受かるだけじゃ正式には公認会計士になれないってことだけ覚えておいて!後のことは受かってから考えればいいよ!
公認会計士の仕事内容-監査業務
公認会計士のメインの仕事は「監査」って仕事で、公認会計士しかできないよ!これは簡単に言うと企業の成績表に嘘が無いかを第三者の立場からチェックしてお墨付きを与える仕事だよ!地味だけど資本主義社会である現代においては超重要な仕事で、公認会計士は「資本市場の番人」と言われることもあるよ!
公認会計士の仕事内容-監査以外の業務
公認会計士は会計のプロだから活躍の場はいっぱいあるよ!けっこう多いのは以下のような仕事。
- 企業の経理部・財務部
- 企業の経営企画部
- 税理士法人
- コンサル
- 独立開業
- 取締役とかの会社役員
公認会計士の年収
平均年収だと30代後半で900百万円ぐらいかな。仕事にもよるけどけっこう稼げるよ!詳しくは以下にまとめてあるから見てね!
公認会計士と他の資格
公認会計士と混同される2つの資格との違いを説明するよ!
①公認会計士と税理士
公認会計士になると無条件で税理士になれるよ!車の免許を取ると原付にも乗れるのに似てるね。そのため公認会計士は税理士より難しいと一般的には言われるよ。(公認会計士の方が簡単なら税理士試験受ける人いなくなっちゃうからね)
けど必ずしもそうじゃ無い部分もあって、公認会計士は基本的には一度に全科目受けて合計点で競うけど、税理士は1科目ずつ数年間かけて受けるような試験。だから、公認会計士は短期戦、税理士は長期戦で、単純な難易度は比較しにくいかもね。
公認会計士は「会社の成績表をチェックする人」、税理士は「税金の計算をする人」。実は全然違うよね。だけど公認会計士は税理士にもなれるから「会社の成績表をチェックする」ことも「税金の計算をする」こともできてお得だね!
②公認会計士と米国公認会計士
公認会計士って資格はどの国にもあるんだけど、日本ではアメリカの公認会計士試験を受けることもできるんだ!だからけっこう人気があって、日本の「公認会計士」と区別するためにアメリカの公認会計士は「米国公認会計士」って言うよ!同じ公認会計士だけど、アメリカの公認会計士試験は日本の公認会計士試験より全然簡単!多少は英語が読める必要はあるけどね。
第2章 公認会計士試験について
次に試験の制度について説明するよ。
公認会計士試験 受験資格
特になし。以上。
そう、公認会計士試験は誰でも受けれるんだ。高校生で合格している人とかもいるよ!
公認会計士試験 難易度・必要な勉強時間
一般的には合格までに必要な勉強時間は最低3000時間〜5000時間って言われてるよ。三大国家資格と言われるだけあって相当難しい。合格率も10%前後。
公認会計士試験 独学の可否と主な予備校
独学は基本オススメしないよ!一部の天才以外には無理。70万円ぐらいするけど予備校に通うのがオススメだよ。
主な予備校としては主に以下の5つがあるよ!
予備校 | 授業料 | 特徴 | 合格者数(感覚値) |
資格の学校TAC | 70万円前後 | 公認会計士試験予備校の2大メジャーの一つ。母集団が多く校舎も多いためもっとも無難。毎年合格者の3〜4割はTAC。 講師は全員公認会計士等合格者(一部弁護士等もいる)。 |
すごく多い。公認会計士に声かければ大体TACか大原出身。 |
資格の大原 | 70万円前後 | 公認会計士試験予備校の2大メジャーの一つ。母集団が多く校舎も多いためもっとも無難。毎年合格者の3〜4割は大原。 講師は必ずしも合格者ではないが、講師常駐でいつでも質問可能。 |
すごく多い。公認会計士に声かければ大体TACか大原出身。 |
東京CPA学院 | 80万円 | 日吉と早稲田に校舎があり慶應生と早稲田生をターゲットにしている。 受講生の数は多くないが、受講生のスペックが高いこともあり合格率の高さを特徴としている。 |
わりといる。慶應卒の公認会計士に声かければほぼCPA。 |
LEC東京リーガルマインド | 60万円前後 | 2大メジャーよりも受講料が安い。短答コースと論文コースを分けて受けれるため、さらに安く抑えられる傾向にある。 教材はボリュームがある。 |
たまーに見る。1年目を2大メジャー、2年目は安くLECという人が多い。 |
クレアール | 50万円前後 | 校舎は水道橋のみでほとんど通信。とにかく安い。 教材のボリュームを減らし重要論点に集中するスタイル。 |
ほとんど見ない。 |
予備校については公認会計士試験の専門学校・予備校比較という記事により詳しくまとめているので、興味があればそっちを見てね!
公認会計士試験 受験者数と合格率の推移
合格率の変動はこんな感じだよ!
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2006 | 16,311 | 1,372 | 8.5% |
2007 | 18,220 | 2,695 | 14.8% |
2008 | 19,736 | 3,024 | 15.3% |
2009 | 20,443 | 1,916 | 9.4% |
2010 | 25,147 | 1,923 | 7.6% |
2011 | 22,773 | 1,447 | 6.4% |
2012 | 17,609 | 1,301 | 7.4% |
2013 | 13,016 | 1,149 | 8.8% |
2014 | 10,712 | 1,076 | 10.0% |
2015 | 10,050 | 1,030 | 10.2% |
2016 | 10,256 | 1,108 | 10.8% |
けっこう変動が大きいね!最近は合格率上がってきてるからチャンスだね!
公認会計士試験 試験制度
公認会計士試験は、年に2回ある一次試験と、年に1回ある二次試験からなるよ!
一次試験(短答式試験)
一次試験は12月上旬と5月下旬の年2回あり、どちらかに受かれば8月にある二次試験に進むことができる。
この一次試験は短答式試験と呼ばれ、マークシート方式で、受験科目は財務会計論、管理会計論、企業法、監査論の4科目。
各科目の試験時間は企業法1時間、管理会計論1時間、監査論1時間、財務会計論2時間の順番で1日で行われ、配点は財務会計論は200点満点、それ以外の3科目は100点満点の合計500点満点となる。
合格ラインは毎年変動するけど、2016年の短答は1回目の12月が67%の得点率、2回目の5月が66%の得点率が合格ラインだったよ。
また得点率40%未満の科目がある場合は全体の合計点数が合格ラインを超えていても不合格となることがあるから注意!
ここ10年間の短答受験者数、合格者数、合格率、合格ラインの推移は以下の表の通りだよ。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格ライン | |
2006 | 16,210 | 5,031 | 31.0% | 69%以上 | |
2007 | 14,608 | 2,709 | 18.5% | 65%以上 | |
2008 | 16,217 | 3,515 | 21.7% | 65%以上 | |
2009 | 17,371 | 2,289 | 13.2% | 70%以上 | |
2010 | 12月 | 17,583 | 1,576 | 9.0% | 71%以上 |
5月 | 17,660 | 820 | 4.6% | 71%以上 | |
2011 | 12月 | 17,244 | 1,708 | 9.9% | 73%以上 |
5月 | 14,970 | 523 | 3.5% | 73%以上 | |
2012 | 12月 | 13,573 | 820 | 6.0% | 70%以上 |
5月 | 10,722 | 454 | 4.2% | 67%以上 | |
2013 | 12月 | 9,984 | 1,071 | 10.7% | 67%以上 |
5月 | 7,966 | 695 | 8.7% | 67%以上 | |
2014 | 12月 | 7,689 | 1,003 | 13.0% | 70%以上 |
5月 | 6,567 | 402 | 6.1% | 68%以上 | |
2015 | 12月 | 7,207 | 883 | 12.3% | 60%以上 |
5月 | 6,058 | 624 | 10.3% | 67%以上 | |
2016 | 12月 | 7,030 | 863 | 12.2% | 67%以上 |
5月 | 6,331 | 638 | 10.0% | 66%以上 |
2009年までは年1回しか試験がなかったけど、あんまり気にしなくていいよ。合格ラインが下がって合格率は上がってる傾向にあるからチャンスだね!
二次試験(論文式試験)
二次試験は論文式試験と呼ばれる記述方式。
短答式試験の4科目に租税法、選択科目(経営学、経済学、統計学、民法から1科目を任意選択)を加えた6科目だよ。(短答式試験における財務会計論と管理会計論は論文式試験においては「会計学」という一つの科目に統合されるので、正確には5科目だが、会計学のうち財務会計論と管理会計論は試験時間も分けて行われるため、実質的には6科目となる)
8月下旬に試験があり、金・土・日の3日間かけて行う。試験時間は会計学が5時間(管理会計論で2時間、財務会計論で3時間)、それ以外の科目は2時間で、配点は会計学が300点、他の科目が100点の700点満点だよ。
初日が監査論と租税法、2日目が会計学(管理会計論と財務会計論)、3日目が企業法と選択科目という日程で行われるよ。
合否は得点の合計ではなく、偏差値方式となる。毎年多少の変動はあるものの、概ね偏差値ベースで52%の得点比率が合格ラインになる。これは受験者の中で上位42.7%に入ることを意味するよ。
ここ10年間の論文受験者数、合格者数、合格率、合格ラインの推移は以下の通り。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格ライン |
2006 | 5,132 | 1,372 | 26.7% | 52.0%以上 |
2007 | 6,320 | 2,695 | 42.6% | 51.0%以上 |
2008 | 7,034 | 3,024 | 43.0% | 51.0%以上 |
2009 | 5,361 | 1,916 | 35.7% | 52.0%以上 |
2010 | 5,011 | 1,923 | 38.4% | 52.0%以上 |
2011 | 4,254 | 1,447 | 34.0% | 52.5%以上 |
2012 | 3,257 | 1,301 | 39.9% | 52.0%以上 |
2013 | 3,069 | 1,149 | 37.4% | 52.0%以上 |
2014 | 2,836 | 1,076 | 37.9% | 52.0%以上 |
2015 | 2,956 | 1,030 | 34.8% | 52.0%以上 |
2016 | 3,021 | 1,098 | 36.3% | 52.0%以上 |
これはあまり変動してないね。
短答免除と科目合格
公認会計士試験は1次試験である短答に合格すると、その年論文式試験に不合格であっても翌年から2年間短答式試験が免除されるよ!
例えば2015年5月に短答に合格すれば、2015年の論文に落ちても、2016年は論文だけ受ければよく、もし2016年の論文に落ちても2017年も論文だけ受ければ良いってことだね。この免除期間は翌年から2年間と固定されており、2年間論文を受験しなかったとしても自動で消滅してしまうんだ。
また、論文式試験は全体で合格点を取れなくても、成績優秀な科目については翌年から2年間受験が免除される科目合格の制度がある。2016年は各科目ごとに偏差値ベースで55.6%の得点比率(上位25%)をとった科目が科目合格となってるよ
公認会計士試験 試験科目
財務会計論
一番重要な科目!簿記の計算とその背景にある理論を学ぶ科目だよ!短答にも論文にも出るよ!
管理会計論
こっちも重要な科目!原価計算や利益管理など、管理目的の会計を学問としたのが管理会計だよ!短答にも論文にも出るよ!
監査論
監査とは何か、なぜ監査が必要なのかってことを学ぶ科目!理論だけで計算はないよ!短答にも論文にも出るよ!
企業法
会社法、金融商品取引法、商法の3つの法律(特に会社法)を中心に学ぶ科目!基本的には理論だけで計算はないよ!短答にも論文にも出るよ!
租税法
法人税法、消費税法、所得税法を中心とした税法とその理論について学ぶ科目!計算中心で苦手意識を持つ人が多い科目!論文だけに出るよ!
選択科目
選択科目は経営学、経済学、統計学、民法から任意の1科目を選択するよ!民法以外は計算問題も出題される。論文式試験でのみ出題されるよ!それぞれの内容は以下の通り。なお、選択科目はほとんどの人が経営学を選択する。経営学が一番楽って言われるよ。
経営学:経営管理及び財務管理の基礎的理論
経済学:ミクロ経済学、マクロ経済学その他の経済理論
統計学:記述統計及び推測統計の理論、金融工学の基礎的理論
民法:民法典第1編から第3編を主とし、第4編及び第5編並びに関連する特別法を含む
まとめ
これらを整理すると以下の表となるよ!
科目 | 短答式試験 | 論文式試験 | |
会計学 | 財務会計論 | 200点 | 300点 |
管理会計論 | 100点 | ||
監査論 | 100点 | 100点 | |
企業法 | 100点 | 100点 | |
租税法 | なし | 100点 | |
選択科目 | 経営学 | なし |
100点 ※いずれか |
経済学 | |||
統計学 | |||
民法 | |||
合計 | 500点 | 700点 |
公認会計士試験 一部免除要件
普通の人には関係ないけど、以下の人は一部の科目が免除されるよ。持ってたらお得だね!
- 司法試験合格者:短答式試験全部、論文式試験企業法及び選択科目の民法が免除
- 会計専門職大学院(アカウンティングスクール)卒業生:企業法以外の短答式試験科目が免除
- 税理士:短答式試験の財務諸表論、論文試験の租税法が免除
- 税理士試験の簿記論及び財務諸表論の2科目で満点の60%以上を取得した者:短答式試験の財務諸表論が免除
- 不動産鑑定士試験合格者:論文式試験の経済学または民放が免除
公認会計士試験 日程
2016年度試験
2016年度の試験を例にすると以下のようなスケジュールとなるよ。
第Ⅰ回短答式試験(12月短答)
- 願書配付期間:2015年8月3日(月)~9月11日(金)
- 願書受付期間:2015年8月28日(金)~9月11日(金)
- 試験日:2015年12月6日(日)
- 合格発表日:2016年1月12日(金)
第Ⅱ回短答式試験(5月短答)
- 願書配付期間:2016年1月12日(火)~2月19日(金)
- 願書受付期間:2016年2月5日(金)~2月19日(金)
- 試験日:2016年5月29日(日)
- 合格発表日:2016年6月24日(金)
論文式試験
- 試験日1日目(監査論・租税法):2016年8月19日(金)
- 試験日2日目(会計学):2016年8月20日(土)
- 試験日3日目(企業法・選択科目):2016年8月21日(日)
- 合格発表日:2016年11月11日(金)(予定)
※短答式試験免除者は第Ⅱ回短答式試験の願書提出時に提出する。第Ⅰ回短答式試験合格者、第Ⅱ回短答式試験合格者、第Ⅱ回短答式試験時に短答免除で願書を提出した者は自動的に論文式試験にも出願され、論文式試験時に再度願書提出は不要となっているよ。
2017年度試験
なお2017年度試験の第Ⅰ回短答式試験の日程は以下の通りだよ。願書提出する人はお早めにね。
第Ⅰ回短答式試験
- 願書配布期間:2016年8月1日(月)~9月9日(金)
- 願書受付期間:2016年8月26日(金)~9月9日(金)
- 試験日:2016年12月11日(日)
- 合格発表日: 2017年1月中旬(予定)
公認会計士試験 申し込み方法
願書は公認会計士・監査審査会事務局及び各地域の財務局理財課等で配布される。また、郵送で願書を送付してもらうよう請求することもできるよ。郵送で請求する場合は願書配布期間より締め切りが短いので注意が必要だよ。
また大手予備校ならどこも予備校でまとめて願書を取得してくれるため、ほとんどの受験生はこれを利用してるよ。予備校の願書取り寄せ申し込みの情報は見逃さないよにしよう。
申し込みには願書請求や送付にかかる郵便代の他に、受験料19,500円がかかる。この受験料は短答を受けるごと(短答免除者は論文を受けるごと)に発生し、例えば12月短答に合格し8月論文試験を受ける場合は19,500円(短答合格後論文受験時に追加で受験料は発生しない)。12月短答不合格で、5月短答に合格し8月論文を受ける場合は19,500円×2回=39,000円。短答免除で論文だけ受験する場合は19,500円・・・となるよ。
願書提出にあたっては住民票等の自己を証明する書類は特段必要にはならないよ。
第3章 監査法人とは
監査法人とは
公認会計士のメインの仕事は「監査」だってことは説明したよね。要は会社の成績表をチェックして正しいかどうかお墨付きを与える仕事だよ。そしてほとんどの公認会計士は監査法人に入って監査をすることになるよ。
監査法人を一言で言うなら「公認会計士が集まって設立した監査を専門とする会社」って感じだ。
基本的に監査を受ける義務がある会社は大きい会社だから、公認会計士が一人でやるのは無理なことが多いんだ。だから公認会計士が集まって組織を作った。それが監査法人だよ。
日本の主要な監査法人〜四大監査法人とは〜
監査法人には4つの大きな会社があって、四大監査法人て言われてるよ。四大監査法人は規模の大きい順に、以下の4つだよ。
- 新日本有限責任監査法人(以下新日本)
- 有限責任監査法人トーマツ(以下トーマツ)
- 有限責任あずさ監査法人(以下あずさ)
- PwCあらた有限責任監査法人(以下あらた)
なお、このうちあらただけは四大監査法人の中でもかなり規模が劣るため、あらたを除いた3つで三大監査法人ということも多いかな。
四大監査法人の規模をわかりやすく示すため、新日本の規模を100とした場合の各法人の人員・売上の規模は以下のようになるよ。
新日本 | トーマツ | あずさ | あらた | |
合計人員数 | 100 | 98 | 88 | 35 |
公認会計士等の数 | 100 | 95 | 92 | 31 |
売上高 | 100 | 89 | 84 | 33 |
海外の主要な会計事務所〜BIG4とは〜
日本の四大監査法人と同じように、海外にも4つの大きな会計事務所があって、BIG4って呼ばれてるよ。それぞれ日本の四大監査法人と提携してて、BIG4と日本における提携先は以下の通りだよ。
- アーンスト&ヤング (Ernst & Young)
略称:E&Y、EY。本部はロンドン。新日本の提携先グループ。 - デロイト トウシュ トーマツ (Deloitte Touche Tohmatsu)
略称:DTT, Deloitte. 本部はニューヨーク。トーマツの提携先グループ。 - KPMG (KPMG)
本部はアムステルダム。あずさの提携先グループ。 - プライスウォーターハウスクーパース (PricewaterhouseCoopers)
略称:PwC。本部はロンドン。あらたの提携先グループ。
BIG4は世界の就職したい企業ランキング調査(以下の表)では常にBIG4はTOP10に入ってて、超人気企業なんだよ。日本じゃあまり有名じゃないけどね。
順位 | 会社名 |
1 | |
2 | PwC |
3 | EY |
4 | Goldman Sachs |
5 | KPMG |
6 | Deloitte |
7 | Apple |
8 | Microsoft |
9 | J.P.Morgan |
10 | P&G |
監査法人への就職状況
基本2016年現在は誰でも監査法人に就職できるよ。監査法人は超人手不足で困ってるからね。ただ就職難だった時期もあるからそういった動向には注意してね。
監査法人への入る上でのハードル〜年齢・学歴・成績等〜
監査法人に入る上では年齢とか学歴とか成績とかあまり関係ないよ。年齢はあまりに高齢すぎたらダメかもしれないけど。30代後半とかで入る人も最近は多いからあまり気にしなくていいよ。
監査法人の採用時期・就職時期
監査法人では一般企業のような新卒採用と中途採用ではなく、いわば新規合格採用と過年度合格者採用のような区別の仕方をしているよ。
このうち過年度合格者については通年で採用を行っているよ。一般企業の中途採用をイメージしてもらえればいいかな。詳細は各法人のHPを見てね。
新規合格者採用については、8月の論文試験後から徐々に採用活動がスタートし、具体的に選考が始まるのは論文合格発表後の11月以降、内定通知が12月頭で、入社が2月というのが最近のスケジュールだね。
なんとなくのスケジュール感は以下の通り。
時期 | やること |
論文前 | 最近は人手不足に対応して、事前に受験生との接点を持ち囲い込むためにオフィス見学ツアーや相談会のようなことを事前にやっている。受験に集中した方がいいので無視していい。 |
8月〜 9月 |
各法人の就職説明会が開催される。大手予備校では合同説明会を開催しているところも多い。 |
11月 | 合格発表後、一斉に各法人の採用活動がスタートする。 合格発表から一週間ぐらいで面接が開始、そこから2〜3週間ぐらいで全ての選考が終了する。 |
12月 | 上旬に内定発表。内定発表後は相談会等の開催。内定通知から1週間程度を期限に内定承諾する。 |
2月 | 入社。まだ学生の人は4月入社となる場合もある。 |
監査法人の年収や労働環境について
監査法人における年収や労働環境については以下の記事で詳しく書いているので、今回は割愛するね。
監査法人ごとの違い〜どの監査法人に就職すべきか〜
これもまとめた記事があるからそっちを見てね。
おわりに
もともと22000字ぐらいの膨大な記事だったのを、頑張って簡単にまとめたけどそれでも9500文字ぐらい。
もっと詳細な情報が見たい人は「公認会計士という資格と試験について徹底解説する」を見てね。
最後に、今後公認会計士を目指すかどうか、目指す場合独学でいくか予備校に通うか、予備校はどこがいいか等、今後疑問が生じるであろうポイントについてまとめた記事を以下に紹介して終わりにするよ。
- 公認会計士は目指すに値する資格か
- 公認会計士試験に独学で受かることは可能か
- 公認会計士試験の専門学校・予備校比較。TAC、大原、CPA、LEC、クレアール、結局どこがいいの?
- 公認会計士試験の勉強を始める時に知っておくべきことをまとめてみた
- 私の受験生時代の合格体験記
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